お金の先生をやってみて思うこと。

キッズマネースクールの講師をやって10ヶ月くらい。

それまでは子供のお金の教育なんて気にしたこともなかった。

だって、わたしには子供がいないから。

それに自分自身が子供の頃に「お金の教育」を受けてないから。

そう、そこが問題視されているところ。

日本の教育には、お金の教育が学校教育のプログラムに入っていないのである。

自分自身の過去を振り返ってみても「お金のこと」を習った記憶がない。

小学校高学年くらいからお小遣いをもらって、自分の欲しいものを少しずつ自分で買い始める。

毎週いくらと決められた金額をもらい、お小遣い帳とやらをつけなさいと言われ、つける。

お小遣いの考え方や使い方は・・・習った記憶はない。

母親に「一度に全部使うと、後から買いたいものがでたら困るよ」とか「全部使わずに貯金しなさい」と言われた記憶はあるが貯める目的、貯め方、ましてや増やし方なんかは教えてもらったことはない。(もしあったとしても記憶に残ってないからにに等しいとわたしは思う)

中学生、高校生になってくると月単位で大きな金額をもらうようになる。

でもわたしが高校生の頃は頻繁に銀行に行くことはないので、手元で管理して手元で貯める生活だったと思う。

とはいえ、わたしは貯めることは苦手だったので手元にある分はほぼ使っていた気がする。

そんな感じで大学生になり、一人暮らしを始めるとここで初めて生活に直結した「お金の管理」をすることになる。

ありがたいことに学費は親が払ってくれてたので、毎月の仕送りから家賃、水道光熱費、食費、残りを交際費として管理。

管理というと聞こえがいいが、毎月口座に入るお金を払うものを払った残りをお小遣い感覚で生活していただけ。

節約して貯金を増やすことに精を出したこともなかったし、基本体育会で部活していたので4年生までバイトもしたことはなかった。(バイトをする時間の余裕がなかった)

小さい頃から、「カードは危ないから作っちゃダメ」と言われてたし「株や投資は危険なもの」という認識だった。

今と違って私の学生の頃はネットで買い物するなんてなかったし、電車に乗るにもICカードなんてなかったから、今の時代より現金を使う生活だったから、「お金を払っている」感覚はしっかりあったかな。

で、社会人になって「働いてお給料をもらう」生活になる。

学生時代もちょっとバイトしたけどバイト代は遊びのお金でいつのまにかなくなっていた。
今思えばなんて無駄遣いばかりしてたんだろうと思う…。

働いてお給料もらって、「貯金をしよう」と思った時に少しでも利息のいい貯め方を探した。

この頃の「探した」は、親や周りの人に「どうやって貯めたるか」と聞くくらい。
今みたいにグーグル先生にアレヤコレヤ聞ければよかったのかも。
そんな時に「投資」や「株」なんて話はでず、結局やったのは「銀行の定期預金」「給料天引きの財形貯蓄」での貯蓄だった。

ローリスク&ローリターン。

次に転職して天引きの財形貯蓄がなかったので銀行の窓口で定期預金の手続きの時に勧められた「投資信託」を定期預金の予定金額の4分の1だけすることにした。

窓口のおねーさんが、リスクは少ないし、定期より増えますよっていうから。

はい、ここね。
自分に知識がないから勧められるまま契約しちゃう。
だって習ってないもん。投資とか信託とかなに?って思ったけど、調べようとは思わないし、ちょっとの金額なら損してもいいから戻りのいい方に預けてみるかくらいのノリ。

株や外貨預金とかもニュースで上がった下がったとか聞くたびに、興味はあってどんなのだろうって思ってたけど、調べてまで知ろうとは思わなかったし。調べたところで専門用語やカタカナがたくさん出てきて理解できなかった。

 

お金の話って日本では、なんかタブーな感じで、親とか先生と話すことってほとんどなかった。

「自分のお金の管理の仕方」や「自分のお金(資産)の増やし方」なんて誰も教えてくれない。

バイトも中学生まではほとんどの学校ではできないし、お金を管理しないといけなくなるのは社会人になってから。

社会人になってからって・・・お金のことを知るのは遅くない?と今なら思う。

数字が苦手、算数嫌い、なんて人は自分で調べることもないだろうから、なんとなくいいかなって方法で管理して大人になっていく。

そんな大人が子供を持った時に、子供にお金の教育をできるのか。
自分が知らないことは子供に教えられないでしょ。
学校が教えてくれないことを家庭で躾として教えないといけないんだけど、自分が習ったことがないと教え方もわからないでしょ。

でもお金って生活するのに切っても切れないもの。

習ってない大人が育てる子供は、同じように習わず大人になっていく。

そんな大人がまた子供を育て・・・

と、頭のいい人(自分で知識を増やす人)以外はお金に振り回される人生になるんじゃないかと思う。
なんて偉そうにいってる私もそっち側だなと思ってるんですけどね。

だから、小さい頃からお金のことは「勉強すること」で、家庭でもお金の話をすることって大事で、そのきっかけを作ることが大事だと思うんです。

 

習ってない私たち大人は、子供の教育をしながら自分たちも勉強していく必要があるのです。
まず自分がしっかり知ってから子供に教えようって思っても、その間に子供の成長は待ってくれませんからね。

キッズマネースクールはその入り口になる学びだと思います。

私も講師になって、今の仕事をしだして、私みたいに知らない人って多いなと実感。

「知らない」って不利だなって思うことがたくさんある。

だから少しでも「知る」お手伝いができたらなといつも思う。

子供、大人も、知るきっかけって必要だなと。

なのでセミナーに参加してもらいたいと思うし、私が読んでよかった本なんかもオススメしたいと思う。

お店になる本は貸出するし、図書館で探すのもいいと思う。

 

子供のお金の教育に関するオススメの本。

漫画で描かれてて、親の心理状態や子供の心理状態がわかりやすい。

入門編としてはオススメ。

子供の頃を思い出し「そうそう!そう思ってた!」って思うところもあれば

親目線(親じゃないけど)で「そうそう!わかるー!」って思うところも。

 

 

お店にあります。

読みたい方、貸し出せます( ^ω^ )